主人公である勝生勇利は23歳のフィギュアスケートの特別強化選手。
しかし初出場したグランプリファイナルで、メンタルの弱さからの大敗が響き、その後も大きな大会へも選抜されずに自身のシーズンが終了となり、スケートのために留年していた大学も卒業したことから、引退も含めた今後の身の振り方を考えるべく、5年ぶりに故郷・九州長谷津の実家である温泉旅館「ゆーとぴあかつき」に帰る。
落ち込み状態からの気持ちの切り替えを兼ね、昔のリンクメイト西郡優子の前で世界トップで憧れのフィギュア選手ヴィクトル・ニキフォロフのプログラムを滑るが、その様子を優子の娘である三つ子によって無断で撮られネットにアップされ、拡散されてしまう。
するとその動画を観たヴィクトルが、「ゆーとぴあかつき」を突然訪れ、勇利のコーチになりたいと申し出てくる。